「ピン・ポン・バス」

ピン・ポン・バス

ピン・ポン・バス

これ何回も図書館から借りてる。読み聞かせの時に読んであげたいと思って、いつも読めないんだよね〜。年齢の小さい子たちがたくさん集まる読み聞かせ会には向いてないような気がして。
というのも、すごく細部まで書き込んであるから、じっくりゆっくり読んで欲しいんよ。しかも何回も繰り返して。できれば、家庭でお母さんお父さんと一緒に楽しんで欲しい。このあったかさを共有して欲しい。
ストーリーは、乗り物絵本の王道で、バスがいろんな人を乗せて、いろんな人を降ろしてという1日分のお話。でもその日常の風景がすごく細やかに書いてあって、鈴木まもるさんの絵もとっても優しく描いてあって、何かホントにじわわわ〜とこみ上げるものがあるんです。
特に、田舎モンの私にとっては、だんだん田舎の風景になるにつれ、懐かしい思いが。絵の力がホントに素晴らしい。最後のお客さんを降ろしたあとのバスの床の色、たまらんです。夜の山道をゆくバスも、夕闇具合がきゅんきゅん☆切ないなぁ。
バスの運転手さんって、こうやってみると大変な仕事です。外のことにも中のことにも気を遣って。あと、お客さん同志の助けあいムードも微笑ましいな。
最近はバスに乗ることがあまりなくなってきたけど、小1〜小4までバス通学してたから、降りる時「ありがとうございましたぁ」って言ってたことや、騒いで怒られたこととか、思い出した。
今も、感謝の気持ちを忘れずに乗ろう・・・。
いろんな種類の働く自動車たちも絵のはしばしに登場してるので、乗り物好きのコにはオススメの絵本です。
★3、4才から★
◆絵本ナビ「ピン・ポン・バス