きみが見つける物語 十代のための新名作 恋愛編 (角川文庫)
- 作者: 角川文庫編集部
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: 文庫
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角川文庫の愛の一冊フェアに参加したいので、読んでみましたっ。
当方、40歳のおばちゃんですけどねっ☆
いろいろ十代のための新名作シリーズがあるみたいですが、愛の一冊フェア用なのはこれだったので。
内容は、五編の短編小説のアンソロジーです。
だから、すごく読みやすい。
なかでも気に入ったのは、乙一さんの「しあわせは子猫のかたち」
泣いた…。
まず、主人公の大学生クン、人とかかわりをもたない。自分が傷つきたくないから。
全世界を否定する。幸せになりたいなんて、思っちゃいけない。
なんか…、だんだん「銭ゲバ」風太郎くんとダブってきちゃって…。
この物語の大学生クンの日常、心の動きなどを通して、あーあの時風太郎くんそうだったんかなーーって、つい再追跡しちゃってるんです。
そこでもう、ぽろぽろ…。
で、お話自体も、すごく、きゅんっっってなって、すごくよくて、読後感も最高で、最後は涙で字が見えません…。
この涙は、悲しい涙じゃないよ。なんちゅーか…切ないけど爽やかな、ここちいい涙。
乙一さん、名前はよく聞いてたけど、1回も読んだことなくって。
かーー、こうくるかーーーー!
いやーこれはいいです。
10代のうちに、こういった、「うわぁ、小説っていいなぁ」って作品に出会えるのって、大事だと思う。
うちの14歳と12歳にも、ぜひぜひすすめなきゃ、と思いました。
いやいや、昔10代だった方にも、ぜひっ^^