「大停電の夜に」

豊川さんの主演する映画「大停電の夜に」見てきました。

キネ旬の特集では、あんまりいい感想じゃなかったんで*1、期待しないで行ったけど、よかったですよ〜。
クリスマスイブの夜を舞台にしてて、カップルで見に行くときっとロマンチック〜♪な、いい映画でした。


ここからネタバレありバナです




豊川さんは、監督&脚本の源孝志*2さんと、何度もドラマスペシャルなどで一緒にお仕事してまして、信頼しあってる間柄なんです。
でもワタシ的には、源さんはね〜、なんだかねーってカンジだったんですよ。
今までの作品、どれもすごく泣かせるの。ロマンティストっちゅーか、センチメンタルっちゅーか、メロドラマ的なんだよね。お話がすごくきれいすぎて、ワタシみたいにスレてると、なんだかな、、、と。^^;
んで、終わりにどんでん返しとか持ってきたりね。そこらへんが、むーーん、ちくしょう的な。源さんの「どーよ?」って顔が見えるような気がして、でも、すっかりハマって泣いてる自分もいて、余計に、やられた感がすごく悔しいっちゅーかね(笑)


だから、キネ旬の感想見る前から、制作発表の段階で、もうヤな予感がしてたんです。まぁでも、それは私の勝手な予感ですけど。
とりあえず、あまり前知識をいれないように、ふと思いついたように(笑)見に行ってきました。


まず最初に、アメリカの軍がサンタ実況中継をやってるところを見せて。GPSとかレーダーとか使って、「今サンタは、○○上空です」みたいな。マジメにやってるんよね。
それでなんだか、構えてたココロからチカラが抜けて、フフッと笑えて楽になったカンジがしました。いやな予感、忘れちゃいました^^
この映画は、ファンタジーなんだなって、ココロの準備ができたんですね。
民話の昔語りのおばあちゃんが、お話前に子どもたちに言う決まり文句に「あったこともなかったことも、あったこととして、きかねばなんね。」というのがあるんです。ホントのことかもしれないし、ウソかもしれないし、夢みたいな話かもしれないけど、ホントのこととして、聴いてね、みたいなことを、このサンタ実況が諭してくれたような、気がしました。
うん、クリスマスイブの話っていうのは、大きいね。これが普通の日だったら、ほんっとふつーの話でつまんなかったかもしれん。


そんなわけで、かなりファンタジー色の強いストーリーだったんですが、素直な気持ちで、すっぽりとハマることができました。
沢山の登場人物と、エピソードが出て来て、あちこち交差したりするんですが、印象に強く残ったことを挙げるとすれば・・・・映画の中が・・・・・
ろうそく祭りじゃ〜〜!ろうそく祭りでわっしょいわっしょい(違)*3
ろうそく祭りって、あやしすぎるよな(笑)キャンドルね。キャンドルフェスティバ〜ルだったわけです。
クリスマスイブの夜に隕石が発電所におっこって、東京が全部停電になっちゃうという話なので、ろうそくを灯しながら、いろんなことを語っちゃったりする場面が多いんです。これが、ムードがあっていいんだわ〜。
一応?主演の豊川さんがやってるジャズバーなんて、バーの前が田畑智子ちゃんがやってるろうそく屋さん(notお仏壇用)なもんで、バーの周り、キャンドルだらけーーーー!そんなたくさんのキャンドル、どっから出したんじゃーーーー!でもきれいだぞーーーー!うっとり〜〜ん♪
あーでもこれ、一人で見に来ると切ないかもーーー(笑)


今回は、サンタマジック、キャンドルマジックによって、ファンタジーっコになあれ♪っていう魔法にかかってしまったのですが、それにもう一つかかせなかったのが、役者さんたちでした。


特に私の中で目がハート&☆になったのは、豊川悦司田口トモロヲ原田知世田畑智子宇津井健淡島千景、吉川晃司(敬称略)。え、多いですか?(笑)だって、ホントによかったんよ〜。
普通は、大停電→パニック映画ってことになるんだろうに、みんな落ち着き払ってるんです。そこがおかしいって声もあるんだけど、私は納得したな〜。だって、その落ち着き方は、説得力があったんだもん。だから、ステキだ〜って思った。登場人物の生き方が、たたずまいで出るのね。すごいな〜役者さんって。


豊川さん、かわいかったな〜。かっこよかったな〜。すんごいハマってた〜。若いコのあしらい方が、めっちゃうまくて、なーんか慣れてるの(笑)ホントに慣れてるのかどうかわからんけど、とにかく、豊川さんと田畑さんのシーンが、セリフ的にも1番イキイキしてた。ドキドキもした。私、いつのまにか田畑さんになってたんだね(笑)田畑さん、かわいかったなぁ。あややに見えた。マジで!ちょっと悪いお酒になっちゃってたけど。


トモロヲさんはね、奥さんが原田知世なの。で、浮気相手が井川遥ちゃんなの。さすがに、おいおい、そりゃ欲張りすぎだろ!って、ツッコミました(笑)よかたーい!知世ちゃんが奥さんならば!おうちでブレンディいれてくれるんよ〜。(映画の中で、実際ブレンディをいれるシーンがあって、笑った。特別協賛ですって)
夫婦の会話が、私らシモジモの者とは全然違ってて、ファンタジー満載だったな〜^^「ありあわせのモノで何か作るわ」なーんて、言うか〜?作るわ、だってーー!で、作っちゃったのがめっちゃフランス料理のお店の料理風!ありえねーー!でも、知世ちゃんなら納得ですよ。ハイ。
トモロヲさんは、気弱でつぶらな瞳で憎めない人なんよ。私も許しちゃったわ(笑)いろんな場面で、ステキな微妙表情見せてくれました♪トモロヲさん話の結末、好きです。


吉川晃司(なぜか呼び捨て)、いい役者さんになりましたね〜。すっかりオトナなのね〜。センクスセンクスセンクスセンクス!モーニカ〜ッ♪イメージがモニカの頃から止まってる^^;
サングラスしてたんで、表情的に大変だったのかもしれないけど、寂しげなたたずまいがよかったのよ〜。開いてる時、閉じてる時、よくわかって、よかったです^^


あっ、あと、いけない。音楽の存在が大きかった。ジャズのゆっくりとした夜っぽい音楽がかかってて、おかげで時間がゆっくり流れてたような気がしました。だから、あんまりストーリーにジェットコースター的なモノを求めなくて済みました。時間が流れたまま、ありのままを受け止める、ってカンジ。


そんなんで、クリスマスの季節、人肌恋しくなる季節、これ見ると、余計に人肌恋しくなっちゃうことうれあい!カレシ&カノジョ、ダーリン&ハニーと、「ツイ」になって、寄り添って(いちゃつきながら(笑)notこれ見よがし)見ていただきたい映画でした。きっと幸せ倍増だよ^^

*1:特集組んでるのに、感想がいまいちって、冒険だわ〜^^;

*2:映画「東京タワー」の監督をしてましたね

*3:めちゃイケ岡村原西ペアのネタより