「丹下左膳〜百万両の壷〜」感想

豊川さんは舞台挨拶で言いました。口コミをお願いしますと。
わかりました、豊川さん。私は友達が少ないので口コミにも限度がありますが、なんとかこの映画のよさを文章にして、ネットを通じてたくさんの人に伝えたいと思います。


一言でいいますと・・・おもしろかった!
予告で見た限りだと、豊川さんもいつもの美しい豊川さんは半分になってるし^^;、片手チャンバラというのも、かなりハードルが高いのではないか…、という気持ちだったんだけど、全然大丈夫!かなりいろんな「汗じわわ〜」「涙じわわ〜」な要素が盛り込んであって、随分サービス精神旺盛な娯楽映画でした。最後もね、きもちよーーーく終わって、エンドロール、義理じゃなくてココロから拍手したもん。「あーーー、いいもん、見せてもらったぁ〜^^よかったわぁありがとねぇぇ〜」って♪


一応、ストーリーを説明しますと・・・
丹下左膳豊川悦司)は、右目と右腕を若い頃の斬りあいでなくしていて、現在は矢場(昔のゲーセン)のおかみ・お藤(和久井映見)の元で用心棒として雇われ、そこで酒飲んだりゴロゴロしたりで、暮らしている。二人のカンケイは夫婦のような、そうでないような。そしてひょんなことから、安坊という身寄りのない男のコを預かることになって、2人の間にちょいと変化のある日々が訪れる。一方、柳生家まわりの話が同時進行。柳生家代々伝わる「こけ猿の壷」に百万両のありかが記してあるのを知らず、廃品回収に売っぱらってしまった柳生家の次男・源三郎(野村宏伸)は、その廃品回収屋を探して、市中をあてもなくフラフラと歩きまわるうちに、お藤の矢場へ入り浸るようになり・・・。


これ、ネタバレしないようにおもしろさを伝えるのは、難しいね〜^^;。とりあえず、ハンカチ用意。私はうっかり、ハンカチをかばんにしまってて、「ヤバイ!涙がっ!」って思ったときには時すでに遅し。あごからしたたるくらいダダ泣きしてしまった。何でだろ?笑わせて笑わせて油断してるときに「ジーーーン・・・」ってさせるんだもん。ずるいよ〜^^;
それに、安坊こと、武井証クン(小学一年生)の、捨てられた子犬のような、その眼ったら!大事な壷を重そうに抱えて、川べりをとぼとぼ歩く姿は、懐かしのサントリーの名作CM「たりらりらーりーら〜♪」の子犬クンを彷彿。うるるるる〜〜〜!(涙)早く誰か見つけてあげて〜!は〜・・・切な〜・・・。

笑わせるのも、マンガのページをめくるようなカンジっていうか、紙芝居的というか、そんな万国共通な手法で。あえて四の五の言わんと、スパッと場面を変えて見せることによって、「何でやねん!!」ときもちよ〜くツッコめる。
最初の方は、そんなマンガ的手法に基づいてヘンな効果音とか入るのが、ムム?となりますが、なるほど、そんなノリを楽しむように見ればよいのか、と納得。でもちょいやりすぎだったかもね(笑)

そして肝心のアクション。チャンバラシーンですが、思ったより盛りだくさん。1回か2回くらいかと思ってたら、もっとあったぁ。見所満載!かっこよかったぁ〜!これはまた、段取りとか、撮影は大変だったろうに…監督、ありがとう!ですね。やっぱり時代劇はチャンバラが盛り上がるかどうか、だからね!


野村クン演じる源三郎さまは懐かしの教師びんびん時代の「へにょい系キャラ」を好演。もはや職人技です。
和久井映見ちゃんは、着物が良く似合う。あと、日本髪も似合うこと〜♪口調は激しいけど、ホントはやさしいって、むずかし役を、かっこよくかわゆく、演じてました。吹替えナシの唄、うまい!


そして、豊川さん。不思議なことにね〜・・・粗野だし口も悪いし、とっつきにくいんだけど、見てる間に不思議と、だんだん、だんだん、かわいくなってゆくんだなぁ・・・。ハッ!それが制作者の思うツボってヤツなのね、きっと!んでさ、普段はダメ〜なカンジなのに、いざとなると頼りになるんだ!キリッとしてさ〜パーッとやっつけちゃったりしてさ〜!またまた惚れ直しちゃうっちゅうの♪そんな相反する動きを対称的に見せてあって、でも全然矛盾してなくてこれが「左膳」なんだって、すごく説得力あるんだよね〜。
その中でも、胸きゅんシーンは、安坊と会話してる時の笑顔!なんて優しい笑顔でしょう!


そう、この映画は、愛がいっぱい詰まってるんよね〜。子供に注がれるたっぷりの愛情ぶりとか、左膳とお藤のケンカしながらもお互いに全幅の信頼を置いてる様子とか、源三郎の奥さんのやきもち焼きのかわいさとか、ホント、ほほえましくって。自然とほころんでしまいます。
そんなカンジで結構いろんな要素を入れ込んであるのに、物語は余計なとこもなく足りないこともなくすごくわかりやすくて、2時間があっという間に、過ぎました。すごいな〜、とあとで考えると思うけど、見てる間は、ハラハラドキドキ。見る方に考えさせないで、素直に楽しめる娯楽時代劇映画でした。

現在、恵比寿ガーデンシネマにて絶賛上映中!
(恵比寿では、7月末まで、初回先着30名様へおまけプレゼント中。浴衣・着物来場の方一般200円引き・学生100円引き)

東京 恵比寿ガーデンシネマ
9:15/11:30/2:05/4:40/7:10

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他地区上映館
秋田 パンテオンシネマズ秋田 上映中

福岡 シネ・リーブル博多駅 8月14日(土)より
富山 高岡ピカデリー     8月21日(土)より
札幌 スガイシネプレックス札幌劇場 8月28日(土)より
新潟 ワーナー・マイカル・シネマズ新潟 8月28日(土)より
栃木 MOVIX宇都宮      8月28日(土)より
福井 メトロ劇場       9月4日(土)より
石川 ワーナー・マイカル・シネマズ金沢 9月11日(土)より
長崎 長崎セントラル    9月18日(土)より
仙台 MOVIX仙台 9月中旬〜
大阪 梅田ガーデンシネマ 9月下旬〜
神戸 シネ・リーブル神戸 9月下旬〜
京都 MOVIX京都      9月下旬〜
奈良 シネマ・デプト友楽シネマ 9月下旬〜
奈良 MOVIX橿原       9月下旬〜
苫小牧 シネマ・トーラス 10月2日(土)〜
名古屋 シルバー劇場   10月上旬〜
神奈川 シネプレックス平塚 未定
神奈川 MOVIX橋本      未定
千葉 シネプレックス幕張   未定
埼玉 シネプレックスわかば 未定
群馬 MOVIX伊勢崎 未定
茨城 シネプレックスつくば 未定
旭川 シネプレックス旭川 未定
山形 ミューズ 未定
岡山 シネマ・クレール 未定
山口 MOVIX周南        未定
北九州 シネプレックス小倉 未定