何となくエピックソニー世代

yuing2004-09-30

私の大好きなはてなダイアラーさんたちで、バブルちょい前時代の頃の音楽話で盛り上がっています^^
発端はcurioさんの、この日記から→id:boxcurio:20040928#p1それと、id:boxcurio:20040929#p5へ
そしてsahyaさんの日記→id:sahya:20040929#p3
るみねさんの日記→id:king-show-chan:20040929#p3
私は1969年の1月生まれ。皆さんが中学生の頃、高校生ってカンジです。でも同じく懐かしく、あの頃の音楽を思い出しています。


すごくうれしかったのが、curioさんが美里ちゃんの曲の中で、千里くんが書いた曲が好きと書いてらっしゃったことです。そうなんです、カレは結構、いい歌を書いてるんですよ。
あとsahyaさんも、「GLORY DAYS」の歌詞をソラで書いてらっしゃってて、うれしいーー!理由は何であれ、覚えてて下さっててうれしかったです。


そういうワケで、私は大江千里くんの歌が大好きなので、千里くんサイドからいろいろと語らせて下さい。^^正直言いますと、最近はカレへの情熱も下火になってしまいました。でも多感な時期に毎日毎日聴きまくった音楽は、私の血肉になっていますので、それらとは一生付き合って行くことになると思います。そして、ホントにいいんだってば!昔の千里くん!^^*1
世間一般のイメージは「大江千里=格好悪いフラれ方」でしょ?違うんです!この歌は確かに、ドラマの主題歌としてヒットしましたが、もっともっといい歌、いっぱいあるんですよ〜。
ソングライター大江千里として、1番ノリに乗ってた黄金時代は、個人的に思うには、アルバムで言いますと、
87年OlympicASIN:B00005G4FB
→88年「1234」ASIN:B00005G4FC
→89年「red monkey yellow fish」ASIN:B00005G4D1
→90年APOLLOASIN:B00005G4DU
この辺りではないかと思います。


その中でも私の実生活と共にすごく思い出深いアルバムは、「1234」であります。その年88年は、私、熊本から就職のため上京。同じ熊本出身の女の子たちと寮住まいで当番制で自炊しつつ、大都会東京に圧倒される日々。そんな夏のある日、夜中のPV番組「eZ」で流れたプロモでは、千里くんが伊勢丹の屋上でモノクロームスローモーション演出で歌っておりまして。*2わ!伊勢丹!知ってる!新宿やん!去年までは全然ピンと来なかったようなことが、今年はわかる、ってことに何だかドキドキしてしまいました。
「あ・・・あたし、東京に来とっとたいねぇ〜・・・」
田舎もんには、ふと、そんなしみじみする瞬間があるのですよ。上田くんもそんなことがあること、本に書いてたね。同志ばい。関門海峡を越えることがいかに勇気のいることか(笑)


そして、その伊勢丹ロケで流れていたのが「昼グリル」です。

日比谷のグリルで主婦たちが ニックネームで呼んでいる
女学生のように 髪を肩で編んで

日比谷の、あの灰色と緑の二色加減と、そこだけ不自然に、さえぎるもののないぽっかりあいた空の風景が、フッと浮かんで、虚脱とも喧騒とも何ともいえない空気感が出る、すばらしい詩だと思ってます。やっぱ「日比谷のグリル」が大事なんよね。んで曲も浮遊感があって。


あと、「サヴォタージュ」の歌詞がね、

夕方混んだ都バスのにおい 皇居沿いに建つ静かな社宅
かかえきれない夢も変わらず この夜を抱きしめ続けてる

「皇居沿いに建つ静かな社宅」って、もう、部外者をよせつけないっぷりが、すごい。大都会の中の透明豆粒みたいな存在の私が見える。独り感が迫ってくるような歌です。


それともう一つ、上京うんぬん関係ないけどお気に入りなのが、「平凡」

彼女ならあの岩場で僕をにらんでた
焼けつくような 真夏の避暑地

空き缶で指を切ったと泣きじゃくる人の
くちびるをふさげ ここだけが避暑地

にらんでるのが岩場だもん・・・・。イタタタタ。何やらかしたの?泣いてるのにくちびるふさいじゃうんだよ。そんなワイルドな!そう、今までは爽やかな隣のメガネにぃさんだと思っていたのに、いつのまにか「俺、一応、オトコなんだけど・・・フッ」。みたいな。結構、このアルバムでは、変化を試みてます。曲の方は、イントロのギターからして焦燥感あおられます。何だかヒリヒリジリジリな歌です・・・。
そんなワケで、「1234」は特に、想い出にからみつくようなカンジで好きなアルバムです。


さてさて、千里くんが美里ちゃんに曲を提供した「10years」の評価がすごく高くて、私もビックリしてます。ちなみに詞は美里ちゃんなのね。この歌ってsahyaさんも書いてらっしゃるように、ドラマチックなメロディで、それに美里ちゃんのハリのある力声が乗ると、とんでもない魂のこもった歌になっちゃうんだよね!これはもう、美里ちゃんの持ち味を最大限に引き出すことを1番に思って書いた曲なんだろうなぁって、思いました。さすが2人の仲のなせるわざ!
実は、千里くんもこれセルフカバーしてるんですよ。「home at last」という、セルフカバーもののアルバムの中で。うーん、やっぱり、美里ちゃんバージョンがいいんです。(笑)
あと、10yearsって聞くと、カンケイないんですがドラマ「十年愛」→メリーゴーラウンドシーンを連想してプフッと笑ってしまう私・・・・^^;


ほんでね、皆さんの日記を読んでて、確かにあの頃はエピックソニー系のJポップがいいカンジの頃だったな〜って。私が中学生の時、82年頃はもうちょっとフォークチックな盛り上がりだったんですよ。オフコースさだまさし中島みゆきなどなど。で、85年あたりからポップスというジャンルが台頭してきてね。その頃千里くんも「十人十色」で脚光を浴びるんですが、その頃男のコでポップやるって人があんましいなかったんですから^^;「男ユーミン」という、わかりやすいキャッチフレーズをもらわないと、わかってもらえないような。
でも70年代生まれの皆様は、中学生の頃からああいった上質で勢いのあったJポップを聴いて育ってるんですよね。うらやましい限りです。その後の音楽感性はきっと、私たちの世代のものとは比べ物にならない位だと思います。アンテナが敏感というか。私たち世代は、上質なフォークで育ったんで(笑)オーソドックスなあんまり冒険しないような音楽が好き・・・?あ、そう思うのは私だけかな^^;
ふむ。80年代生まれの皆さんは、どんな音楽を聴いて育ったんだろう?ドリカムとか?ミスチルとか?心に残る音楽がいっぱいあればいいなぁ。


sahyaさんの日記を読んでたらレベッカが聴きたくなって、昔のカセットをごそごそ探しました。あった〜♪「May be Tomorrow」コレサイコーアルバム!曲タイトルなど手書きのラベルです。カセットは「AXIA」。ふと見たらラベルのはじっこに、「メリークリスマス yuiちゃんへ」と書いてあります。たはは。高校ん時のカレからのクリスマスプレゼントでした。あまずっぱ〜い♪


このカレには佐野元春の素晴らしさも教えてもらったんでした。佐野元春は音作りがすごくいいっすよね。常に新しいものに挑戦してるアーティスト的なとこも尊敬だったな♪「VISITORS」ASIN:B00005G4G7、ビックラこいたけど(笑)84年発表のラップミュージック、必聴です♪


sahyaさんがコメントに書かれてるエピックソニーの記念ライブ、私はテレビで見ましたよ〜。NHKBSで1時間位にまとめてあったかな。「そして僕は途方に暮れる」とかモッズの「激しい雨が」もひっさびさで感動しました。バービーボーイズも文句なしかっこええ!!*3懐かしい歌がいっぱいで、最後のみんなで歌った「SOMEDAY」には泣きそうになりました^^あ〜エピックソニーには随分お世話になったんだなぁって、しみじみうるうる。
あなたもぜひ想い出を振り返ってみませんか^^


なんか、とめどなく語ってしまった^^;もうここいらで終わります〜。

*1:私の中での昔、というのは、92年アルバム「六甲おろしふいた」あたりまでかな。

*2:もしかすると伊マークの看板は見えてたけど、違うビルの屋上だったかも

*3:バービーもうやらないの?コンタさんは何をしてらっしゃるの?もったいなーーい!